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miRNAとは何か

この記事で学ぶこと

  • miRNAが短い非コードRNAであることを理解する
  • miRNAがmRNAの翻訳や安定性を調節することを知る
  • miRNAとmRNA、siRNAを区別できる

miRNAは、標的mRNAに結合し、その翻訳や安定性を調節する短い非コードRNAです。

microRNAの略で、RNAが作られた後の段階で遺伝子発現を調節する仕組みの一つとして扱われます。

短いRNAがmRNAに結合してタンパク質産生を抑える様子を示す教材イラスト
miRNAはmRNAの使われ方を抑えることがある miRNAは標的mRNAに結合し、翻訳を抑えたりmRNA分解を促したりすることがあります。

miRNAは、mRNAが作られた後に発現を調節する転写後制御を理解する入口です。mRNA量だけではタンパク質量や細胞機能を完全に説明できない理由の一つにもなります。

発現解析では、mRNAとmiRNAの両方を調べ、あるmiRNAが増えたときに標的mRNAやタンパク質がどう変わるかを検討することがあります。

miRNAは短いRNAで、一般に miR- を含む名前で表されます。1つのmiRNAが複数のmRNAに影響することもあり、逆に1つのmRNAが複数のmiRNAから調節を受けることもあります。

標的mRNAとの相補性や、生物種や細胞条件によって、調節の強さや見え方は変わります。

miRNAは、小分子RNA-seq、RT-qPCR、ルシフェラーゼレポーターアッセイ、mimic/inhibitor実験、標的予測解析で扱われます。mimicはmiRNAの働きを強めるため、inhibitorは働きを弱めるために使われます。

標的予測では配列の対応から候補を出しますが、実際に細胞内で調節しているかは、mRNA量、タンパク質量、レポーター活性などの証拠で確認します。

miRNAが標的mRNAに結合すると、そのmRNAからタンパク質が作られにくくなったり、mRNAが分解されやすくなったりすることがあります。このとき、mRNA量が大きく変わらなくても、タンパク質量が変わる場合があります。

ただし、予測された標的がすべて実際に強く制御されるとは限らず、発現変化だけで原因と断定することは避けます。

論文や実験ではどう出てくるか

Section titled “論文や実験ではどう出てくるか”

Methodsでは、小分子RNA-seq、RT-qPCR、レポーターアッセイ、mimic/inhibitor実験、標的予測解析として出てきます。Resultsでは、miRNA target、miR-、microRNA-mediated repression のような表現で説明されます。

Figureでは、miRNA発現量、標的mRNAの変化、レポーター活性の低下、タンパク質量の変化などとして示されます。

  • miRNAとmRNA: mRNAはタンパク質の鋳型、miRNAは主にmRNAを調節する短いRNAです。
  • miRNAとsiRNA: どちらも短いRNAですが、由来や使われ方、標的認識の文脈が異なります。
  • 標的予測と実証: 配列から標的候補を予測できますが、実際に調節しているかは実験で確認が必要です。
  • miRNAは必ずmRNA量を大きく下げるとは限らず、翻訳を抑える場合もあります。
  • 標的予測データベースに載っているだけでは、実際の制御を示したことにはなりません。
  • miRNAの発現変化だけで、生物学的な原因と断定することはできません。
日本語 英語 略語 説明
miRNA microRNA miRNA 標的mRNAに作用して翻訳や安定性に関わる短い非コードRNA。
非コードRNA non-coding RNA ncRNA タンパク質をコードすることを主な役割としないRNAの総称。
転写後制御 post-transcriptional regulation - RNAが作られた後に起こる遺伝子発現調節。
翻訳 translation - mRNAの情報をもとにタンパク質を作る過程。
RNA-seq RNA sequencing RNA-seq RNAをシーケンスして発現量や転写産物を調べる方法。
確認問題

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確認問題

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